Roll With IT

tamakiのIT日記

情熱プログラマー 〜閉塞感をブチ壊そう〜

はじめに

新年あけましておめでとうございます。

昨年関わった全ての人に感謝申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いします!

2022年は1記事しか書かなかったブログを2023年は定期的に書いてみようと思います。そんな新年一発目のエントリーです。

昨年は、ブログの代わりにScrapboxで学習メモを中心に大量にアウトプットしていましたが、人に見られない前提なのもあり自分さえ分かればいいと構成も文脈もめちゃくちゃ。雑なアウトプットが多く、人に伝える文章力が落ちた気がしています。ブログはブログで書くならしっかりした内容のものをとつい意気込んでしまい、中途半端な下書きを乱発…。結局内容に納得できず、何も書き終わらずでした...(反省)

今年は、その反省として定期的にエントリーしてみようと思います。Scrapboxのレベルでのアウトプットは見るに堪えないですが、時間を掛けてしっかりと書き上げるブログとかにはせず、自分以外に伝わる文章を書くことを目的にまずは小さく取り組んでみようと思います。

まずは簡単で取り組みやすい書評ブログから。質と量は度外視でとにかく書いて投稿までをゴールとします。執筆時間は1時間を目標に(今回は3時間掛かった)

【書評】情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

後で読もうと積読してあった情熱プログラマーを年末に一気に読んでみました。

読む前までは、達人プログラマーとなんだかタイトルも似ているし、同じ系統の少し難しい本かなと思っていました。しかし読んでみると技術的な話しはほとんどなく、技術書というよりはビジネス要素多めなエッセイに近い内容でした。もっと早く読めばよかったと思います。

プログラマーや技術者だけに限らず、多くのビジネスマンにも共感できる普遍的な内容になっています。仕事への向き合い方、心構え、キャリア形成の道筋などを学べます。

振り返ると、プログラマーとして第一線で活躍している方から間接的に聞いたことのある話しも多く、この本の影響力の高さが伺えます。

プログラマーを職業として選択するなら間違いなく読むべき重要な一冊だと思います。

概要

www.ohmsha.co.jp

構成

  • 第1章 市場を選ぶ
  • 第2章 製品に投資する
  • 第3章 実行に移す
  • 第4章 マーケティング...スーツ族だけのものじゃない
  • 第5章 研鑽を怠らない

上記のように5章に分かれているのですが、最初から読み進めてもいいし、興味のある章から順番に読んでも良いと思います。僕は、特に1、5章が好きです。

一番の下手くそでいよう

これは「いつも自分より優れた人たちと一緒に演奏する」という意味です。もちろん演奏に限らずあらゆることに当てはまります。

凄い人ばかりの中に飛び込むと、あまりの力の差に自信を失ったり、自分を惨めに思ったりすることも多いですが、その分とても大きく成長できるチャンスがそこにはあります。

過去の経験として自分の中にもあるのですが、これは本当に大切なことだと思います。そして逆についつい気を抜くとぬるま湯に浸かって成長のチャンスを逃してしまい後悔することもあります。環境ってホント大事だなと、この節を読んで改めて痛感しました。以前にkomagataさんがイベントで話されていた「漬け水に浸かる」がまさにそうですね。

speakerdeck.com

余談

この節のタイトルは、ジャズギタリストのパット・メセニーの言葉ですが、彼はピックを親指と中指でつまむ独特の持ち方をするようです。ちなみに、キース・リチャーズ真島昌利も親指と中指派で一緒ですね。

パット・メセニーはあんまり通っていないので詳しくないですが、パット・メセニーで思い出すのはやっぱジャコ・パストリアス!大好きな一曲。う〜ん、気持ちいい♪

www.youtube.com

ジャコのドキュメンタリー映画もぜひ

www.youtube.com

愛せよ、さもなくば捨てよ

この節は「情熱を持て」この一言に尽きます。

人生100年時代と言われる中、色々と考え方や意見の相違はあると思いますが、個人的には死ぬまで働きたいと思ってる方なので仕事に対して「情熱」を持てるかどうかは非常に重要なテーマです。情熱を持てる職業に就きたい。との思いからプログラマーを職業として選択した自分にとっては、とても胸に響く節でした。

昨日よりよく

このシンプルな方法のいいところは、プロジェクトの完了やソフトウェアの改善といった当面の目標に使えるだけでなく、もっと高次元の目標にも使えることだ。

先日のkakutanitalk2022を思い出しました。(イベントに登壇したブログも書こう)

「大きく考え、小さく始める」

www.oreilly.co.jp

以前と比べると小さく始め、少しづつできることも増えてきました。しかし当初は大きく考えていたことも小さくなり、そしてせっかく小さく始めて続けてきたことも止まってしまいそうで心折れそうな時もありました。

「昨日よりよりコードが読めるようになった」「昨日よりテストが書けるようになった」

何でもいい。昨日よりよくなっていると信じ続けること。「昨日よりよく、去年よりよく」前に進んでいきたいと思います。

まとめ

閉塞感

監訳者のあとがきに書かれているのですが「これって最近出た本だっけ?」と思うほど、昨今の世の中全体が閉塞感に包まれていると感じます。終わりの見えない新型コロナやウクライナ問題、止まらないインフレに円安、それから防衛費のニュースなど危機感も加わりこれからどうなっていくのだろうか?と不安は拭えません。

政府が悪い?役人が悪い?マスコミが悪い?.........(略)貧困が、社会が?

自己責任論とかいろいろと脱線して来るので言及はしませんが「現実に直面し、自ら行動しなくちゃ何も変わらない」これは普遍的な事実だと思います。

正直、自分の人生が拓けていないことに世の中の多くの問題と同様に閉塞感を感じ、不安や焦りが消えないのも事実です。しかしこの閉塞感をブチ壊すには、情熱を持って仕事に取り組み、幸せな生き方を選択できるようにこれからも日々精進していくしかありません。

今年は自分にも世の中にも良いニュースが流れることを願いつつ...

とにかくやれ。やれないはずはない