先日、フィヨルドブートキャンプ内でトークイベントが開催されたのですが参加してきました!
スペシャルゲストとして、GMOペパボ株式会社 取締役CTO CTO室室長の栗林 健太郎さんを招いての、まさにスペシャルな最高の夜でした。
またなんと!運良くトークイベント後の交流タイムには、直接お話しすることもできました。
当初、個人の日報に書こうと思いましたが、思ったより長文になってしまったため…。 せっかくなので、ブログに書きたいと思います。
注:以下はあんちぽさんの意見はこうだった。ということではなく、トークイベントや直接お話しをお伺いする中での僕の解釈、感想になります。
イベントのスライド
キャリアキーノート
以前に一度スライド等を拝見したことはあったのですが、直接キャリアキーノートについてのお話しを聞け興味深かったです。
過去、ペパポさんで働いている方のお話しを伺う機会が何度かあったりしたのですが、皆さんそれぞれ自分自身の軸(価値観)をしっかり持っておられる方が多い印象で、言語化の凄さも相まってか強く印象に残っています。それもこのような取り組みが影響しているのかなと感じました。
僕の直近の課題は、能力(プログラミングスキル)を得ることが最優先ではありますが、価値観を中心とした内的キャリアについての大事さを考えさせられました。
他人の人生を生きない
そのつもりはなくても、つい他人の人生と自分の人生を比較し落ち込んだり...。 他人が決めた人生に勝手に憧れ、勝手に失望しているのは自分なんですが、こういった考えも自分の価値観がブレているせいであることが理解できました。これは人それぞれだとは思いますが、僕自身は上手くいかないことが続くと価値観がブレてしまうことが多いので「おい!今、他人の人生生きてるよ。危険だよ。」と気づけるように注意していきたいです。
欲望の三角形の話しは初めて聞きましたが勉強になりました。こういったことを知り意識するだけでも全然違うなと思いました。
「逃げ切り」マインド
生存者バイアスからの「逃げ切り」マインドのお話しも面白かったです。
「逃げ切る」ということを考えたことはないですが、確かに最近耳にすることが増えたフレーズだと思いました。Fireとかもその関係から派生した言葉なんですかね?もちろん、お金に困る生活はしたくないですし、働かずとも十分な収入を生むことができる仕組みを持つことは素晴らしいと思います。Fire自体は経済的に自立し、そこから逃げるわけではなく、自由に何かに挑戦していくことなのかもしれませんが、早期リタイアという言葉が絡んでくるので、何かモヤモヤしますね。
Fireについては、このnoteが面白かったのでご紹介。
いずれにせよ、個人的な思いとしては健康でい続けれる限り、逃げ切りマインドではなく、追い続けたい(仕事も含めて)と思っています。死ぬまで自分の価値観を元に、やりたくてしかたがない(必然性)そんな仕事ができたら最高です。
Unknown unknowns
普段、何も考えず生きていると、つい「Known, Knowns」になりがちだなと思いました。
「Unknown unknowns」のような事柄にも、勇気を持って踏み出せるように心がけたいです。
ちょっと違うかもしれませんが、新商品が出たら買ってみたり、普段行かない道を通ってみたり、小さなことですが出来ることから行動しようと思いました。それから、仕事や人生の大事な場面でも「Unknown unknows」を楽しめる自分でいたいです。
自分を小さな価値観に矮小化するぐらいなら自分を放り捨てる
少し耳の痛い話でした。
捨てたいんだけど捨てられない。そんな僕にとっては必要ないはずの価値観に固執することがあります。とくに無意識だったり、いろいろと心に余裕がないと、その必要ない価値観が出てきて邪魔をしてきます。そんなもの捨ててしまえ!と、わかってはいるんだけど捨てられない。「必然性」の話しもされていましたが、僕にとっての必然性のレベルが、まだまだ低いのだと痛感しました。これは、僕に取っては簡単な問題ではないですが、今回の話しも参考に考えていきたいと思いました。
紹介されていた書籍
面白そうで早速購入してみました。 読書についてのお話しもお伺いしたのですが、定期的に書店に足を運ばれ、上から下まで新書をチェックされているそうです。「Amazonなどはその人の興味に合う本を紹介してくるのでなかなか新しい本との出会いが少ない。書店へ出向くことで新しい出会いがある。」たしかに。納得です。
ベーシックなスキル
ベーシックなスキルについて「非常に変わりにくい部分」が重要という話しもありました。
- 変わりやすい -> 変わりにくい
- 具体的 -> 抽象的
自分のイメージだとこんな感じです。
(これが合ってるかはわかりません。今現状の自分の解釈です)
三角形で表すと、頂点に近づくと抽象的な物事で、逆に底辺に近づくとより具体的な物事なイメージです。それぞれが分断されているというわけではなく、つながりをもって存在しているイメージです。オブジェクト指向の継承みたいなことなのかなと思いました。
非常に変わりにくい部分は、より抽象的な物事で実体として理解しづらいです(知能、創造性、概念的能力…)。実際にこの能力を伸ばすためには具体的に何をすればいいのか?ハッキリとはわかりませんが、価値観を育てることが、ベーシックなスキルの助けになることは理解できました。
しかし、これも本を読んだり、自分で考えたり、経験してみたり、普通のこと(以下で書いてみました)を継続してやり続けるしかないのかなと思いました。プログラムを書く前に行うタスクばらしのように、具体的な物事に小さく切り分けてみたり、それからクラスやメソッドなどで、抽象的な物事としてひとつにまとめたりするように、具体と抽象を行ったり来たりしながら、さまざまな物事をプログラミングと同じく当てはめて考えていけるようになることが大事なのかなと思いました。
扱うテーマの選択は大事ですが、重要なベーシックなスキル取得への道は、地道な抽象・具体の行動の積み重ねしかないのかなと思いました(近道はない)。
普通のことをちゃんとやる
あんちぽさんの今までの経歴ややってきたことを見聞きしていると、何か特別なことをしてきたんではないかと思うこともあります。しかし、超人にしかできないような特別なことはなく、本を読んだり、興味のあることにとことんハマってみたり、自分の価値観をベースに淡々と積み上げられてこられたんだなという印象でした。結局は、普通のことをちゃんとやる。プログラミングなら技術書を読む。コードを書く。何か作ってみる。そこに、価値観の幅を広げ育てていき、興味が変わったら方向を変えてもいいし、辞めてもいいし、それからまた戻ってきてもいい。小さいことを積み重ねていくことが大事なんだと感じました。しかし、話しを聞いてる分には簡単そうに聞こえはしましたが、実際のところは人の何倍も努力し試行錯誤し、またチャレンジし続けているんだろうなと思いました。多くのさまざまな経験の中から語られているだろうその言葉は何だか重く厳しさも感じました。
コミュニティ
コミュニティに関する考え、関わり合いについてもお伺いできました。 フィヨルドブートキャンプでは、Discordをメインにコミュニティが築かれているのですが、量、質ともにそこで得られるものがとても大きいことを改めて感じました。卒業生の方とお話しする機会もありますが、どんどん良くなっているフィヨルドブートキャンプの話しを聞く度に、良いタイミングで関われたことはとても幸運です。
そんなお話しを聞きながら、コミュニティについては、以下、高橋征義さんの記事を思い出したりしました。 これからも、フィヨルドブートキャンプに限らず、コミュニティへ積極的に関わっていきたいと思いました。
やりたくねえことやってる暇はねえ
トークイベント後、価値観について考えていたときマーシ―の言葉を思い出しました。
ザ・クロマニヨンズの真島昌利が、当時ザ・ブルーハーツというバンドで「やりたくねえことやってる暇はねえ」と歌っている曲があります。10代の頃初めて聴いたとき「うぉ!カッコいい!」となりましたが、だいぶ大人になった今でも、僕の価値観のベースが変わらないでいることが少し嬉しかったりしました。
しかし、それにしても人生は短い。
THE BLUE HEARTS ブルースをけとばせ 歌詞 - 歌ネット
何かをやるためには、ついでにやらなければいけないことがある
しかし、やりたくねぇからやらない。ではダメなこともわかっています。 社会に出ていろいろと経験していくなかで、「何かをやるためには、ついでにやらなければいけないこと」があることも学んできました。大きなことで言えば日本に住みたいのであれば、税金を収める必要がありますし、法律というルールに従う必要があります。会社でやりたいことがあれば、上司からの了承を得るためにやならければいけないこともあるかもしれません。何かやりたいことがあるのなら、それに付随するやらなければいけないことにも、しっかりと向き合いクリアしていく必要があります。
これまた大好きなザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが上記のことをインタビューで答えているのを見つけたので紹介しておきます。
自分のやりたいことを本気でやっている人はカッコいい
何だか話しが脱線しましたが…
最後に。
価値観が変わり続ける世の中で、自分の価値観を軸にブレずに自分のやりたいことを本気でやっている人はカッコいいと思います。
能力(向き不向きとか)動機(生活のため、お金のためとか)そんなのカンケイない。自分の価値観を信じてやりたいことやって生きていく。そうできると信じていた10代の頃。しかし、失敗や挫折を繰り返し、厳しい現実に直面すると、そんな甘いこと言ってられない、ちゃんとしなきゃと、他人と比較し落ち込んだり、歳を重ねるにつれて価値観がブレブレになる自分がいました。 そんなこんなで葛藤しながらも、ようやく今は自分の価値感を多少は取り戻し、やりたいことをやれてはいますが、そこで何も結果が残せていない以上、これから先の将来に不安が多いのも事実です。
今回のトークは、そんな心情ともマッチしとても胸に響きました。
また最近、目の前の目標(卒業して就職すること)ばかりに執着し、冒頭のキャリアキーノートのように自分の価値観を俯瞰して見ることが少なかったのですが、今回のイベントを通して、自分の価値観について考えるとてもよい機会にもなりました。
長々と思うことを好き勝手に書いてしまいましたが、今回このようなトークイベントに参加できたことを嬉しく思います。
あんちぽさん、また関係者の皆さま、ありがとうございました!!